- 現地採用で働きたいけど、行きたい国が決まっていない。
- 働きたい国は決まっているけど、絶対ではない。
そんな人必見。
筆者はインドネシアにある人材エージェントで働いていたため、多少ではあるがアジア各国の状況を目にしていた。
東南アジアでの現地採用といえば、タイが一番人気だろう。マレーシア、シンガポールなど他にも日本人に人気の国はいくつかある。
ただ、絶対にその国にするという理由がなければ、他の国も検討に入れるのはアリだ。なぜならば、海外就職成功の可能性を高めることにつながるからだ。
記事の内容
- 日本人現地採用に人気な国、不人気な国と就職状況の違い
- 興味のない国に目を向けるべき理由
筆者の紹介
- 日本で生産管理2年半の経験後、インドネシアで人材エージェントとして勤務
- 現在は帰国し、現地採用、その他海外のことについて情報発信
現地採用に人気な国・そうでない国
人によって捉え方は違うが、以下ざっくりと人気、不人気で分けてみた。
分類
人気のある国
・タイ、マレーシア、シンガポール
人気のない国
・インドネシア、ベトナム、フィリピン
その他(どっちだろう)
中国、インド
就職状況の違い

人気のある国では、それだけ求職者の数も多くなるので倍率が高くなる、不人気な国ではその逆の傾向がある。
ただ、それぞれの国で日系企業の数に差があるため、求人数も異なる。
当然、日系企業の数が多ければそれだけ求人も多くなる。
なので、就職難易度という点では人気✖️求人数を見ることになる。例としてタイ、インドネシア、マレーシアで表を作ってみた。

日系企業数
タイ約5,800、インドネシア約2,100、マレーシア約1,600
※JetroWebサイトより引用
みてわかる通り、マレーシアの場合は就職難易度が高そうだ。
反対にタイは人気も高いが、求人数も多い。
興味のない国に目を向けるべき理由

上記説明の通り、選択する国によって現地採用の就職状況は異なる。
また、求人数が多いということは自分の応募できる幅も広がるということだ。
職種、勤務地、業界、現地採用という点においては選択肢は多い方が良い。
都会に住みたいのか、田舎に住みたいのか。
自分のやりたいことはなんの仕事か。
完全にマッチした求人を探すことは難しいが、なるべく多くの項目がマッチした求人に応募をしたい。
そのためには、そもそも求人数が多くないといけない。
たとえば、一つの国に絞ってしまうと、こんなことが起こる。
メーカーの技術職を数年経験して、同じくメーカーの技術職に転職をしたいとする。
ただ、国はマレーシア縛り。
旅行で訪れた際に気に入ったためだ。
技術系である求人は、管理職経験が必須になっているが、求職者にはその経験がない。
しかし、専門商社で未経験可の営業ポジションがあったので試しに受けてみたらうかった。
ただ、入ってみると思っていたのと全然違う。
上司とお客さんの詰めで病んでしまい、数ヶ月で帰国することになった。
どうだろうか。
いくつか、指摘するポイントはあるが、もし仮にインドネシアやタイに視野を広げていれば、技術系のポジションが見つかったかもしれない。
マレーシアでは求めるポジションがないとわかった段階で、他の東南アジアに滞在してみるのも一つの選択肢だった。
そこで、マレーシアがやっぱり良いと思えばそれはそれで良い。
ただ、他の国を知らずに、言い換えればその国にこだわる理由が弱い場合は特に注意が必要だ。
こんなことは自分に起こらないと思うかもしれないが、当事者になると感覚が麻痺してしまう。
人材紹介会社も企業側に採用してもらえればそれで良い、と思っている節もある。
(全てがそうではないが)
いろいろな方向に話が進む前にまとめる。
とりあえず、特別な理由がなければ、いろいろな国をみてみよう!
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