
はじめに
TOEIC関連のプログを読んでいると、以下のような文言が並んでいます。
TOEIC 〇〇点はすごくない!とっても話せるようにはならない!
TOEIC 〇〇点はすごい!上位●%なので評価されます!
努力できる証明になる!
ハイスコアが必ず採用に直結するとは限りません!
入社の基準になっている企業もあります!
書類選考で評価される場合も!
すごい or すごくない
評価される or されない
膨大な量の記事が目につきます。
一つ一つ真に受けていたら勉強どころではないでしょう。
率直に高得点を取る意味、メリットを教えてくれ!! となるはずです。
〜この記事の目的〜
そこで今回はTOEICを勉強する価値はあるのか迷っている方に向けて、
独断と偏見で見立てをお話しできればと思います。
結論
結論:十分とる価値はある
いいきってしまいましたがTOEIC高得点は評価される点数だと思いますし、時間と費用を投資する価値は十分にあると考えています。
評価されると考える理由
・コスパの良い錯覚資産だから
錯覚資産とは何か、シンプルにいえば自分の能力を他人に錯覚させるものです。
錯覚資産を持つことで、自分の能力以上の評価をしてもらえるものです。
錯覚資産としてイメージしやすいところで言えば学歴で、ここでは〇〇大卒と言ったものです
東大卒、早慶卒などなど、いろんな肩書きがあります。
東大卒の〇〇、早慶卒の〇〇といった言葉は巷に溢れています。
〜錯覚資産の典型、高学歴は得〜
東大卒、早慶卒をはじめとする高学歴は、それだけで仕事ができそう、頭が良さそう、真面目そう、はたまたカッコ良さそうとまで思われます。
もちろん高学歴と言われる大学に合格するには能力、努力、運、いろいろなものが必要ですが高学歴大学に合格する能力≠頭が良い、仕事ができるです。
それでも、同じ社員の中でも高学歴の人の方がチャンスをもらえたり、良いルートに乗せてもらえたりします。
高学歴だから仕事ができる、有名大学卒じゃないから仕事ができないなんてことはありません。
1社目の職場ではかなり頭の切れる高卒の方は何人もいました。
自分もある程度理解力、頭の回転には自信がありますが、瞬間的な回転では敵わないなと思う高卒の方普通にいましたし尊敬の対象でもありました。
ただ、やはり高学歴は優遇されるのは世の中の常です。
〜錯覚資産に必要なもの〜
では錯覚資産として機能するには何が必要でしょうか。
それは、知名度とブランド力です。
ここでも大学受験を例に取ります。
大学受験は国民のほとんどが知っている行事でいろいろなニュース、ドラマ、映画といった場面で出てきます。
また、各大学にはブランド価値があります。いろいろな場面で、〇〇大学はすごい、優秀などと刷り込まれているからです。
反対にブランドのない(知名度のない)大学だといかがでしょうか。
例えば、国立理系で最難関レベルの東工大と早慶の理工、ブランド力があるのは圧倒的に早慶です。
受験に詳しくない一般の方に聞けば優秀そうなのは早慶と答えるでしょう。
→この結果、ブランドのある高学歴大学の学生は”なんか知らないけどスゴい”となるのです。
さて、だいぶ横道に逸れてしまいましたが、本題に戻ります。
〜TOEICはなぜコスパが良い錯覚資産なのか〜
そんな錯覚資産の中でもなぜTOEICはコスパが良いのかの説明に入ります。
さて、そもそもTOEICは錯覚資産と呼べるのかですが、先ほど、知名度、ブランド力が必要だと述べました。
TOEICは知名度は抜群です。社会人であれば何かしら耳にするはずです。
ではブランド力はというと、就職活動、転職活動の際にはTOEICの点数を見られますし社内昇格でも使用されます。
TOEIC信仰と言っても過言ではないくらいです。
同じくらい知名度のある英検は、ほとんど就職では見られません。
→結論、TOEIC はバキバキの錯覚資産です
〜では、肝心のコスパの良さは?〜
コスパはどうでしょうか。TOEICに対する筆者の考えはこうです。↓
①投入費用に対して取れる点数が高い。
②点数に対しての評価が異常に高い。
→よって、投入費用に対して得られる評価が高い。
投入費用に対して
TOEICは990点満点ですが、高校で英語の偏差値が50程度あれば、ぶっちゃけ500時間も勉強すれば800点はとれると思います。
実際に筆者は、650点から1ヶ月半で810点まで点数を伸ばしました。
ここで難関資格、各大学に受かるための勉強時間を見てみましょう。
いろいろなサイトを巡回して筆者がまとめた平均必要勉強時間です。
弁護士(予備試験)5,000~10,000時間
公認会計士 3,000~5,000時間
司法書士 3,000時間
東大 3,000~4,000時間
早慶 3,000時間
March 2,000時間
正直、これらの勉強時間の正確性にはだいぶ問題ありだと思います。
大学受験は小さい頃からの積み重ねもありますしね。
ただ、ここで伝えたいのは正確な時間ではなく、
世の中の錯覚資産の多くは取得に多大な時間と労力がかかるということ。
あくまで個人的な体感値ですが、中学基礎レベルから始めたとして
600点・・・500時間
700点・・・800時間
800点・・・1,000時間
1000時間も勉強すれば800点であれば取れてしまうのです。(絶対ではないです)
あくまで、中学基礎レベルからのスタートなので高校受験、大学受験でそれなりに勉強していればさらに短い時間で取得できます。
錯覚資産としてどう活用できる?
ここまで読んだみなさんは思うはずです。
錯覚資産としてコスパが良いのはわかった、では実社会ではどの程度TOEICが使えるんだ
就職段階
採用の際にTOEICの点数を参考にしている企業は8割にも及ぶと言われています。
ある程度の規模になるとほとんどの企業でみていると思います。
では求められるor 評価される点数はどのくらいか、
国内大手企業700点以上
国内大手の国際部門800点以上
高給取り企業、外資系企業では900点以上
社内評価
すでに働いている人の場合、は下記がメリットかと思います。
- ・社内異動に使える
- ・海外駐在に選ばれやすい
- ・掛け算で独自性を出しやすい
社内異動に使える
最近は社内公募をおこなっている企業が増えたと思います。
そんな時にTOEIC高得点を持っているだけでチャンスを得られる場合があります。
英語が重視されるであろう部門を挙げてみました。
→海外営業、子会社管理、貿易部門、調達、生産管理
また、英語が必要なの!?という部門でもその時だけちょうど海外と関わる担当に空きが出たという場合もあります。
海外駐在に選ばれやすい
TOEICを持っているだけで海外駐在に選ばれることは。。。。ありません。
もちろん仕事がある程度できていることが前提です
が、しかし
TOEIC高得点を所持していることで、
地頭がよい→理解力がある、新しいことを吸収できる、
努力できる→現地でも努力して対応してくれる
英語力がある→コミュニケーションには問題なさそうだな
このように認識してもらうことができます。
そう、海外駐在に必要な能力を錯覚させることができるのです。
そのため海外駐在に選ばれやすくなるのです。
掛け算で独自性を出しやすい
日本企業は企業では英語ができる人は少数です。
英語ができるだけてある程度評価されます。
とは言っても決定打にはなりません。
なぜならば母数はある程度いるうえに独自性がないからです。
”英語だけができる”、どのようなイメージができますでしょうか。
通訳?翻訳?、海外の人とのやりとりが楽そうだな、、、、
このくらいでしょうか。
英語ができる人は少数ですが、それだけでは目立った存在にはなれません。
そこで独自性という話になってきます。
〜TOEIC✖️〇〇の掛合せによる独自性〜
営業✖️英語⇨海外営業
英語✖️会計⇨子会社管理、国際会計
英語単体、営業単体、経理単体ではある程度の母数の競合がいます。
また、日本人は仕事に優秀で真面目なので、その中で一つの物差しで競争するのはあまり得策ではありません。
ただし英語ができる経理、英語ができる営業となるとぐっと数が小さくなります。
独自性が高まるとそれだけで競争が楽になります。
好きなポジションにも異動しやすくなります。
今営業だけれどもバックオフィスで仕事がしたい場合、英語と会計ができれば、子会社管理、連結会計などを担当する部署に異動しやすくなります。
グローバル化と言われていますが、その中でも日本企業は大企業が多く海外拠点を保有している会社が多くあります。
ただし日本人には英語ができる人は少ないためそのような掛け合わせの能力が府必要になる部署では人手不足です。
実際TOEIC 810点とってどうだった?
私の話で言うと、現在はいくつかの選択肢に向けて戦略を練っているところです。
そのためTOEICの取得でその日から何かが変わったと言うわけではありません。
ただ、社内異動含め考える中でとってよかったと思っています。
なぜならば、あと一つ何かあれば移動が容易に行えるであろうことが予想できるからです。
そして、TOEICの錯覚資産としての効果を最大化するため900点を目指しています。
↓おまけでTOEIC点数報告時の上司との会話です。
ある日、
著者・・・800点超えました
上司・・・嘘!?本当に!? お前頭良いんだな。
ちょっと点数表見せてみろ!
著者・・・これです
上司・・・本当だ、すげえ、褒めてやる
著者・・・ありがとうございます。
そこで相談があります。実はミスをしてしまいまして。。。。
上司・・・800点に免じて許してやる
これだけでもとった価値がありました。
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