現地採用はキャリアにプラスか

現地採用
  • 現地採用は負け組
  • 現地採用は悲惨
  • 海外に行くなら駐在

現地採用に関して、ネット上ではこんな言葉が見られます。

では正直どうなのか、実際にインドネシアで現地採用として働き、なおかつ人材エージェントとしてさまざまな現地採用で働く方を見てきた経験で考えを書いていきます。

結論だけ言うと、”本人次第”です。

ちなみに自分はインドネシアでの経験は確実にキャリアにプラスとなっています。

ただ、こんなことは分かりきっているのでちゃんと説明します。

現地採用のキャリアのイメージ

現地採用のキャリアというとどんな想像をされるでしょうか。

  • 業務内容が簡単なのでキャリアにはプラスにならない
  • 雇用形態が正社員ではないので非正規での経験と同じ
  • 海外経験とはカウントされない

こんな感じではないでしょうか。

業務内容について

確かに、駐在員と比べると業務内容に違いがあるのは事実です。

業種、年齢にもよりますが、駐在員であれば管理職(マネージャー以上)、役員、社長といったポジションで仕事をすることになります。

実際の業務内容も日本での仕事プラスマネジメント、もしくはマネジメントというように日本での仕事内容よりも上のポジションの内容になります。

では現地採用ではどうか

現地採用は肩書き上はマネージャー等の役職がついていることが結構あります。

ただ、これはVISAのためです。

外国人である日本人を雇うことは現地の方の職業を奪いことになるのでそれなりの理由づけが必要になります。

実際の業務ではどうか、

ポジション的には日本の正社員(平社員)と同じです。

レベル感でいうと、

駐在>現地採用>ローカル社員 となります。

駐在員は日本での管理職、役員レベルの内容、ローカル社員は現地の通常の社員のレベル、となると日本的な真面目、責任感のあるそこそこ優秀な人のポジションが空くことになります。

そこを埋めるのが現地採用です。(厳密には色々異なりますが)

そのため駐在員のように、経歴に箔がつくわけではありませんが、バツがつくわけでもないというのが私の考えです。

海外経験とは?

日本の人事の方が見る海外経験というのは以下だと思います。

  • 海外で耐えられるか
  • 文化の壁は乗り越えられるか(うまくやれるか)
  • マネジメント経験
  • 仕事はできるのか

種類に分けると主に2つです。

雑草系

エリート系

雑草系というのは言い換えればタフさです。

海外という環境でやっていけるか。⇨多少きつくても呑気な顔して毎日出社していた

周りとの関わりはどうか。→ローカル社員と駐在員との距離感をうまく測り、愛されながら仕事をしていた。

言語はできるのか。→とりあえずコミュニケーションできるレベルまで持っていった。

などなど、正直どれも国内外で仕事に必要な能力です。

採用するときにもこういった能力のある人は評価されることが多いと思います。

エリート系 言い換えればエリート街道を進むことです

日本時代と同じような実務処理をしながらマネジメントもする駐在員、すごいです。

上の役職を経験することで、組織、お金、営業、管理、いろいろなことを学べます。

転職時に、駐在員としての実績があれば、仕事の能力に管理経験、を証明することができます。文字通りエリート街道の乗車券です。

一般的な現地採用でエリート系の海外経験をアピールすることは難しいですが、

雑草系であれば可能です。

特に20代、30代前半であれば転職市場で評価される可能性が高いです。

現地採用の経験をプラスにする方法

では、具体的にどうやって現地採用としての経験をプラスにするのか。

いくつかあります。

まず基本ですが、転職活動では、面接で見られていることを考えてそれに的確に、整合性のある回答ができれば良いのです。

その回答をするにあたり、現地採用のエピソードを使うのです。

どういうことか、

  • 人柄の良さ→現地法人の日本人、ローカル社員とのエピソード
  • 危機対応能力→駐在員がいない間のトラブル発生、リモートで日本本社とやりとりを行い、処理した。

これは、国内でサークルの仲間と〜、アルバイトさきで〜よりも説得力があります。

なぜならば、海外での経験ということでそれだけでブラッシュアップされるし、

実際に仕事での経験ということで実際にイメージもしやすいからです。

また、伝えるときには直接的に伝えるのでなく、間接的につたえると良いです。

・現地採用では営業で”運よく”上司(社長)に可愛がってもらった。

 その社長は経理出身で企業における経理の大事さを教えてもらい気がついた

 そこから簿記を勉強して日本帰国した際に簿記2級を取得。

 →現地に残ることも考えたが〇〇(ネガティブな理由じゃない)で帰国することになり、経理職に転職希望です。

 ポイント

いやで現地採用をやめたわけでない、社長に好かれるくらいには人柄がよい(運よくと謙遜することが重要)、経理の重要さを理解し勉強という努力を海外に住みながら行えた。

ここでは、人柄、努力、タフさ、をアピールできます。

こんな経験をしている20代、普通にある程度の企業に受かります。

この辺で終わりますが、現地採用で海外に行こうか迷っている方。

ご連絡いただければご相談に乗れると思います。是非是非ご連絡ください。

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